旧三菱合資会社唐津支店本館、早急に方向性決定 唐津市

 唐津市議会の一般質問(前半)は12、13の両日、議員11人が老朽化が進む明治の洋館「旧三菱合資会社唐津支店本館」の今後などについて質問した。

 【旧三菱合資会社唐津支店本館の今後】海岸通にある旧三菱合資会社唐津支店本館は過去の議会答弁で「唐津東港へ移築を検討する」としていた。保利守男教育部長は「その後、大学教授が現地視察し、『文化財の価値を損なわずに移設するのは技術的に難しい』との見解が示された。また県との協議で『市が活用するために移築する場合、補助が難しい』とのことだった」と経過を説明。新天寺勉都市整備部長は「課題を再整理し、早急に方向性を決定したい」と述べた。

 【洋上風力発電の可能性】沖合での洋上風力発電の可能性を問われ、脇山秀明政策部長は「導入可能性の調査の中間報告で、5メガワット級で約50基、世帯換算で約18万世帯の電力を賄うという結果が出ている」と答弁。峰達郎市長は「投資金額が大きく、新規企業の創設も見込めるため、県とタイアップして積極的に進めていくプロジェクトだと認識している」と語った。

 【浜崎駅南側の開発】浜崎駅周辺整備事業が2020年度に完了すれば、駅南側の開発が進むと予測されている。企業進出の見込みを問われ、阿蘇靖則経済観光部長は「化粧品製造工場の引き合いが複数社ある。だが低平地で雨水対策が必要。環境整備に一定の時間がかかると説明している」と語った。新天寺都市整備部長は「県と勉強会を開き、既存の浜玉排水機場の能力を十分発揮するのが重要と確認した。そのためには排水先の横田川の河川改修の早期完成が必要」とした。

 

財源確保を検討給食費無償化 玄海町

 玄海町議会の一般質問は13日、3人が登壇し、少子化や給食費無償化などについて質問した。

 【少子化と給食費無償化ついて】町内の出生数は、2009年度から15年度までは50人前後を維持していたが、16年度以降は30人前後に急減している。脇山伸太郎町長は、町の小中一貫校「玄海みらい学園」の児童生徒数が、転出や区域外通学などを考慮しない数字でも、23年度から毎年約20人ずつ減る予測を明らかにした。

 また、7月の町長選で脇山町長が「給食費無償化は時代の流れ」としていた点を挙げ、少子化対策として実施を要望する町議に対し、脇山町長は「対策として有効かどうか、恒久的に取り組める財源が確保できるか検討したい」と述べた。

 

「民営化の考えない」水道事業 伊万里市

 伊万里市議会の一般質問は11~13日の3日間で17人が登壇した。事務系企業の誘致や水道事業の民営化などをテーマに質疑を交わした。

 

 【事務系企業誘致】市は若者の雇用創出のため、民間のオフィススペースを借り上げて事務系企業の誘致に取り組んでいる。ただ、入居が決まっているのは全10室のうち2室だけで、市の費用負担がかさんでいる。議員から対策を求める意見が出た。力武健一産業部長は「年内に新たに2室の入居が決まる予定」と明らかにし、今後も市の重要課題と位置付け誘致活動に当たるとした。

 【水道事業】運営の民営化などを盛り込んだ改正水道法が成立したことを受け、市の水道事業に関する質問が相次いだ。民営化を巡っては経営の効率化が期待できる一方、料金の高騰や水質悪化を招く恐れがあると指摘されている。民営化の可能性を問われた深浦弘信市長は「民営化する考えは全くない」と答えた。

 【市外に進学する小学生】市内の小学校を卒業後、市外の県立中高一貫校や私立中学校に進学する生徒が、ここ数年は毎年40人前後いる。議員が「子どもの進学や人生の選択は自由であるべきだが、貴重な人材が早い段階から流出している」として、伊万里高校を中高一貫にしたり、中学校に特別進学コースを設けたりするなど何らかの手を打つべきとただした。

 松本定教育長は中高一貫校、特別進学コースともに設置は難しいと答え、「市内の小学生が地元の中学で学びたいと思えるように、各中学で特色ある学校づくりを進めたい」と述べた。

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