「いちごさん」のハウス内で、平河辰幸さん、由美子さん夫妻(右手前)から話を聞く唐津南高の生徒たち=唐津市鎮西町

 将来の新規就農者確保を目的とした農業見学会がこのほど、唐津市などで開かれた。唐津南高の生徒たちが、県産イチゴ20年ぶりの新品種「いちごさん」の生産者を訪問し、農業の魅力ややりがいを学んだ。

 生産技術科の2年生38人が、同校OBで上場地区屈指の規模のイチゴ農家・平河辰幸さん(32)=同市鎮西町=のハウスを見学した。

 高設栽培で「さがほのか」50アール、「いちごさん」10アールを生産する平河さんは、農業の魅力について「頑張った分だけお金になる」と説明。自身の少年時代の夢を引き合いに出し、「下手なプロ野球選手よりももうかるよ」と笑った。設備投資に多額の費用がかかることや栽培が気候に左右される点にも触れつつ、「自分たちが作ったものをおいしいと言ってもらえる達成感がある」と語った。妻の由美子さん(33)は、子どもの病気や行事の際にも仕事の融通が利きやすいといった利点を紹介した。

 大河内美月さん(16)は「農業は子育てがしやすいし、頑張った分だけ結果がついてくるのがいいと思った」と話していた。

 見学会は東松浦農業改良普及センターが開き、この日は佐賀牛を生産、販売する中山牧場(東松浦郡玄海町)も訪問した。唐津・東松浦地区の新規就農者数は毎年30人前後で推移しているが、新規学卒の減少が目立っており、若手就農者の確保が課題になっている。

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