佐賀市の成章中学校の改築工事を巡り、振動などで周辺家屋の外壁や内壁が破損したことに対する補償を市教育委員会が怠っていたことが14日、分かった。9件の補償のうち6件について工事終了時から5年以上が経過していたが、手続きを終えていなかった。教育総務課は「担当者が他の業務に追われて補償業務を怠っていた。組織のチェック体制も甘かった」と不手際を認めている。

 

 市議会文教福祉研究会で市教委が明らかにした。

 教育総務課によると、工事は2010年7月から13年3月まで校舎やプールの改築に伴って実施し、振動などで近くの民家にひびが入るなどの影響が出た。

 破損状況を確認する調査は9件全てで実施した。このうち3件の補償は14年度までに終了し、補償額は約400万円だった。

 残る6件の住民の1人から今年7月、市教委に進ちょくを尋ねる連絡があり、補償を終えてないことが判明した。これまでに対象の住民への謝罪と補償内容の確認を行い、本年度中の補償の完了を目指している。

 担当者は補償を終えた3件については課長らに文書で報告していたが、他の6件は補償をしたかどうかを確認する資料はなく、課内で進ちょくを把握している職員もいなかったという。教育総務課は「今後はチェックリストを作成し、課内でも情報共有に努める」と話している。

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