「福祉の概念を変えたい」と話すピクファ施設長の原田啓之さん=基山町のきやま鹿毛医院内

 基山町の鹿毛医院の中に2017年7月から、絵を描くなど創作活動を通して自立を支援する障害福祉サービス事業所「PICFA(ピクファ)」が開所している。知的障害やダウン症、自閉症などの10~40代までの10人がそれぞれの得意技を生かして、他の人にはまねできないアートの世界を創り上げ、企業とコラボするなど活動を広げる。

 その仕掛け人が原田啓之さん(44)=福岡県志免町。案内してもらって外来診療スペースを抜けて奥へ進むと、元手術室が作業場に、診察室がアトリエになり、数人ずつに分かれて一心に創作中。来訪者に気付くと笑顔を向けた。

 原田さんは兄に知的障害があり、サポートする中で「福祉の概念を変えたい」と思った。福祉系の大学を出て、同様の福祉事業所の立ち上げに参画。さらに推し進めようと独立し開所したのがピクファだ。

 ピクファは「PICTURE(絵画)」と「WELFARE(福祉)」からとった造語で「障害者がアートを通して社会的な存在になり、普通に社会の一員として暮らせるようにしたい」との思いを込めている。

 今はピクファにギャラリーやコーヒーが飲めるスタンドバー、菓子店を開いて、目の前にある小中学校の子どもたちが遊びに来てくれるような場所づくりを目指している。

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