琥珀陶芸舎(嬉野市嬉野町)

 琥珀こはく陶芸舎は、釉裏ゆうり金彩技法を確立して佐賀県無形文化財保持者になった小野珀子氏(故人)の次男小野次郎氏(同)が技術を受け継ぎ、2002年に開いた窯です。

 現在の窯主は次郎氏の妻の小野ゑ満さん(63)。珀子氏と次郎氏の釉裏金彩の技法を受け継いでいます。釉裏金彩は半磁器の焼き締めに漆を塗り、金箔きんぱくをはって施釉し、さらに焼成をかけて仕上げていきます。全工程6回の焼成が必要という繊細な技法です。

 純金の金箔を使うため失敗が許されない技法で、ゑ満さんは「夫が亡くなって途方に暮れていた時期もありましたが、母と夫の手伝いをしながら身に着けた技法を受け継いでいきたいと思います」と思いを語ります。

 ゑ満さんの作品は、花瓶やアクセサリーやオブジェで、金箔を散りばめた釉裏金彩が輝いています。今は来年の干支えとづくりがピークで、金箔をちりばめた猪の干支は金運を呼びそうです。写真の作品は九州山口陶磁展入選作品の「釉裏金彩バラ文花入れ」。大好きなバラが彫ってあり、金箔が散りばめられています。ゑ満さんがつけている金銀彩に緑釉を施したペンダントも素敵です。電話は0954(42)1742。

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