打ち付けられるたいまつの炎や火の粉に耐える男衆=伊万里市二里町の神原八幡宮

 佐賀県伊万里市二里町大里地区に伝わる火祭り「取り追う祭り」が12日夜、神原八幡宮であった。若い男衆が火の粉が激しく舞う境内の舞台で、供物のにぎり飯を果敢に奪い合った。

 にぎり飯833個が入った竹編みのかごを巡り、敵味方に分かれて攻防を展開した。はだしで野良着姿の若者20人ほどが舞台に駆け上がると、周りから長さ3メートルのたいまつをたたきつけて火の粉を浴びせた。若者はひるむことなく「打ちゃえんか」と気勢を上げて立ち向かった。にぎり飯は無病息災の縁起物として見物人に配られた。

 祭りは南北朝時代、北朝方に敗れてこの地に逃れた肥後の豪族が、再興を期して火中訓練をしたのが始まりとされる。力武博典区長(67)は「若い人がようやってくれて、今年もいい祭りになった」と話した。

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