実松製作所のベトナム工場の開所式(提供写真)

 養鶏用の金網などを製作する実松製作所(神埼市、実松新一郎社長)が、国民の平均年齢が若く経済成長が見込まれるベトナムに進出した。他メーカーとのコスト競争に負けない高品質な製品を現地で生産する。製品の日本への輸出や東南アジア圏での販売展開を視野に入れ、11月下旬に開所。現地で従業員を雇用し、来年1月の操業開始を目指す。

 国内の養鶏業界は全国的に生産者の大規模化が進み、近年は飼養羽数が増えているという。ただ、20~30年先を見据えると、少子高齢化などで消費者の減少が懸念されることから、海外展開に活路を見いだした。

 進出場所はベトナムの中核都市ホーチミンから車で約1時間のドンナイ省。日系企業が多く集まる工業団地内に拠点を構えた。投資額は約5千万円で、工場は1階建て、広さは約300平方メートル。事業が軌道に乗れば来年3月以降に増床計画もある。

 工場では主に養鶏用の金網や設備、システムを生産する。現地の賃金水準が低いことから低コストでの生産が可能になるという。海外の競合メーカーに負けない品質と価格を実現し、日本の生産者への輸出や東南アジア圏での販売展開を描いている。実松社長は「治安も安定し、卵を使う食文化もあるので事業には適している。日系企業が多い地区なので協力も得られやすい」などとメリットを語る。操業にあたって現地で10~20人の従業員も採用予定で「自社ブランドを世界で確立させたい。雇用を生み出し、現地の発展にも寄与したい」と力を込める。

このエントリーをはてなブックマークに追加