ろくろでイノシシの置物を作った村島昭文さん。白磁百合型小鉢(手前中央)の再現は8回目が出来上がった=有田町大樽

 有田町の伊万里・有田焼伝統工芸士の村島昭文さん(83)が、来年の干支(えと)にちなんでイノシシの置物を作り上げた。長年培ったろくろの技術で完成させた。「来年は年男なので、いつもより気合が入った」という。

 干支の置物作りは3回目で、3体を制作。ろくろで胴体や足をそれぞれ成形し、つなぎ合わせた。胴体は筒型にし、口部分をふさいで穴を二つ開けて鼻にした。毛並みはくし目を付けて表現した。

 「4本の足がガタガタにならないようにつなぎ合わせるのが難しかったが、ろくろだけでも置物を作ることができることを若い人に伝えたい」と村島さん。15歳から修業し、深川製磁では宮内庁に納める食器などを手掛けた技術の継承を心掛けている。

 近年取り組む古陶磁「白磁百合型小鉢」の再現は、8回目が出来上がった。花の形を改良する9回目の挑戦も準備を進めている。

 置物は年明けに有田町大樽のギャラリー昭文に展示予定という。

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