鳥栖市議会一般質問で答弁する橋本康志市長=市議会

 鳥栖駅周辺整備の概算事業費発表から5日後の12月3日に鳥栖市が事業を白紙撤回したことを巡り、橋本康志鳥栖市長は10日の市議会一般質問で、「11月30日に(財政見通しを)見て、(福祉や教育関連予算など)経常経費まで手をつけないと事業が完遂できないという状況が見えてきて、このまま進めるのは危険と判断した」と断念理由を説明した。

 市長は答弁で「10月初旬に大変大きな金額になりそうとの想定が出てきて、事業費の節減や他の方法を検討していた」と明かした。

 市幹部によると、事業費拡大の想定が出てきて以降、橋本市長は深く悩んでいる様子だったという。11月28日に記者発表をしたが、2日後の30日夕、数人の幹部と財政見通しを見ながら協議をしている。12月3日朝に、部長級以上が参加する市の最高意思決定機関である庁議を急きょ招集、大型事業の進め方について意見を聞いた後、最後に橋本市長が駅周辺整備を断念する考えを表明したという。

 質問した松隈清之市議(自民党鳥和会)は「発表直後に撤回するのは前代未聞。答弁を聞いても、結局、その理由は分からなかった」と話した。

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