就農の心構えなどについてプロ農家が新規就農希望者にアドバイスした意見交換会=佐賀市川副町の県農業大学校

 佐賀県内で就農を希望する社会人を対象にした講座がこのほど、佐賀市川副町の県農業大学校で開かれた。25~52歳の10人が参加し、農業関係の施設見学や先輩農家との意見交換を通して就農に向けた知識や心構えを学んだ。

 3日間の講座では農大のほ場やJAさがの集荷場、佐賀青果市場などを見学。最終日の意見交換会では、県農業士のキュウリ農家山口仁司さん(武雄市)と、佐賀農業賞・若い農業経営者の部で優秀賞に輝いた小ネギ農家の中里智也さん(大町町)が講師を務めた。

 就農6年目で地区の小ネギ部会長を務める中里さんは「素人で始めたけれど、分からないなりに勉強してきた。自分の体にしみこませることが大事」と助言。「稼ぎたいとばかり考えている時はうまくいかない。消費者を思うと生半可なものは作れないし、そういう気持ちがないともうかることもない」と話した。

 トレーニングファーム講師でもある山口さんは「農業は日本で残された最後のビジネスチャンス」と語り、新しい技術と柔軟な発想を持てば若手農家でもすぐにトップに立てると指摘。「自分が選んだ道でプロにならないとやっていけない。漠然とではなく、意味を持って積み重ねることが差になっていく」と語った。

 野菜の卸売業者から転身し、イチゴ農家を志す杵島郡白石町の井手篤志さん(26)は「農家にもいろんな形があり、作り方や売り方など自分がどこを選ぶのか判断材料になった」と話していた。

 講座は来年2月18~20日にも開かれる。受講無料。問い合わせは電話0952(45)2145。

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