市民公開講座でアベノミクスについて解説する中西一教授=佐賀市の佐賀大本庄キャンパス

 佐賀大経済学部の中西一教授(51)=財政・経済政策=が3日、佐賀市の同大本庄キャンパスで講演した。安倍政権の経済政策「アベノミクス」が行き詰まった理由を解説し、日本経済再生のため、生産に力を入れるよう提言した。=写真

 中西教授は、小泉政権の労働者派遣法の規制緩和が少子化を招いたとし「低賃金の非正規労働者が大幅に増え、正規も長時間労働になった。子どもを産む余裕がなくなり、明日の労働力をつぶした」と批判した。アベノミクスは当初、規制緩和と消費喚起で実態に合わずに行き詰まり、途中から労働力確保が加わったことを説明した。

 日本経済について「一時的な不況ではなく衰退している。中長期的な経済活動の底上げこそ必要」と主張、労働力と資本、技術進歩を増やす重要性を強調した。

 講演は公開講座「みんなの大学」の一環で、市民と学生ら約80人が聴講した。10日は、学生らが「ワタシタチノミクス」と題して政策提案する。

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