東京に初出荷されるサガマンダリン=昭和63年12月19日、鹿島市の県園芸連選果場

 デビュー2年目でこの年から本格出荷となった佐賀県産ミカンの「サガマンダリン」の初競りが東京、大阪、佐賀の3市場で行われ、合計約3トンが1キロ当たり平均825円と期待通りの高価格で取引された。特に初お目見えの地元・佐賀青果では1キロ平均1207円の高値を呼んだ。

 価格低迷に泣かされてきた県内ミカン農家の期待を集めたサガマンダリンは、温州ミカンの小西早生と米国産フェアチャイルドを交配させた新品種。県果樹試験場が開発し、1984(昭和59)年に品種登録された。濃い紅色とさわやかな香りが特徴で、糖度は12度以上を誇った。

 東京・大田市場では初競りの前に試食会が行われ、仲買人たちは「ひと味違う甘みがある」などと絶賛。この日は特秀5キロ箱が最高5千円の値をつけた。

 農業団体も「救世主」「エース」として普及に力を入れたが、栽培面積はこの年の400ヘクタールをピークに下降線をたどった。果皮が弱く選果機が使えないことや、栽培技術が難しく品質にばらつきが生じたことなどが理由だった。

 九州農政局のデータによると、2016(平成28)年のサガマンダリンの栽培面積は0・5ヘクタールとなっている。

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