佐賀県知事選が中盤に入った5、6の両日、現職の山口祥義候補(53)は東京の市場に初出荷する県産イチゴの新品種「いちごさん」をトップセールスする公務で、佐賀を一時離れた。首長選では、現職候補が選挙期間中に公務をこなすケースはあるが、県外出張まで伴うのは異例。

 山口候補は5日夕、鳥栖市での街演後に上京した。山口氏は「(来年1月10日まで)知事の任期は残っている。県が大切に育てていくブランドなので市場の皆さんにどうしても直接、話をしたかった」と述べた。

 街演車には代わりに妻江美さん(47)が乗り込んで三養基郡基山町を回った。同郡みやき町のいちごさんの生産者からは「県のトップが行くのと別の人とでは印象が違う。新品種を大事に思ってくれるのはうれしい」との声も上がった。

 6日早朝の東京の大田市場では、選挙中の知事選候補者が試食用のイチゴを配り歩いている姿に、他県の行政関係者から驚きの表情も浮かんだ。山口氏は午後には佐賀に戻り、佐賀市北部を街演した。

 これまでの県知事選では、2011年に3選を目指した古川康知事(当時、現衆院議員)が東日本大震災の県内対策のため公務が入ったケースなどがある。

 無所属新人で共産党県委員会委員長の今田真人候補(72)は6日、杵島郡の江北町と大町町に街演車を走らせ、要所でつじ説法を重ねた。

 

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