涙を流しながら手紙を読む生徒=唐津市の厳木中

 佐賀県唐津市の厳木(きゅうらぎ)中学校(藤田裕之校長)で3日、新聞を活用した道徳授業が行われた。3年生25人が佐賀県NIEアドバイザーの光武正夫教頭とともに、お互いに伝え合う機会が少ない家族への思いについて考えた。

 授業では2年前の熊本地震や今年の北海道地震の記事などから、命の危険は誰にでもあり、自分のこととして捉えることの必要性を考えた。岩手日報の新聞広告「最後だとわかっていたら」(今年3月11日付)と東日本大震災時の関係映像を見た後、一人一人保護者からの手紙を受け取った。

 生徒は手紙を読み、日頃面と向かって伝えられることのない思いを知り、多くの生徒が思いがけず涙を流した。そこで感じた素直な気持ちを真剣な表情で返事にしたためた。

 「今があることに感謝」「日々、言葉にできない『ありがとう』という気持ちがより強まった」「両親の大切さや人の大切さがわかった」「いつもは分からない親のあたたかさを感じた」。保護者への感謝の気持ちや気付いたことをワークシートに記入した。

 授業後、原丈太郎さん(15)は「親のありがたさを、強く心に感じた。たくさん親孝行していきたい」。竹下虎太郎さん(15)は「一日一日を大切にしていきたい。親に感謝していきたいと思った」と語った。

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