「あなたはとっても大切な人」と命の大切さを呼び掛けた助産師の寺田恵子さん=佐賀市の佐賀女子高校

 命の大切さを考えてもらおうと助産師の寺田恵子さん(福岡県柳川市)が5日、佐賀市の佐賀女子高で講演した。命が誕生するまでの過程や性の多様性について語り、一人一人が大切な存在であり、将来の生き方を自分自身で考える必要性を説いた。

 「いのちの授業」と題して寺田さんは、写真や映像などで命の誕生の仕組みについて紹介した。卵子は胎児のときにはすでに体の中にあるといい「子を宿すときは孫の命も宿している。みんな生まれるべくして生まれてきた」と命のつながりについて話した。

 さらに、「母親と父親のどちらになるか」を問い掛け、知人の同性愛者の家族の事例を紹介。「考え方や生き方は自由。どういう生き方をするのか、他人に支配されず主役として自分の人生を歩める人になってほしい」と呼び掛けた。

 生徒を代表して生徒会長の大山明菜さんは「生まれてきてよかった、産んでくれてありがとうという思いを母に伝えたい」と謝辞を述べた。

 人権・同和教育の一環で全校生徒と保護者ら約800人が聴講した。寺田さんは命の大切さを伝える講演活動を全国で300回以上行っている。

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