2019年2月に移転オープン予定のベスト電器(右奥)。周辺にはディスカウントストアやドラッグストアが集積する=小城市三日月町

都市機能集約の動きも 地域格差懸念の声

 小城市小城町の家電量販店「ベスト電器小城店」が2019年2月、同市三日月町の国道203号沿いに移転する。三日月町は市内4町で唯一、人口が増加しており、近年はディスカウント店やドラッグストアが相次ぎ出店。流通業界を中心に商業施設の集積傾向が強まっている。

 

 新店舗は国道203号長神田交差点の南東、今春開業したドラッグストアに隣接する場所に建設。店舗は既に完成しており、売り場面積は現店舗の2・3倍となる約1千平方メートル。ベスト電器(福岡市)は店舗の移転について「人口見通しや交通量、車の止めやすさなどの条件を考慮し、決定した」と説明する。

 国道を挟んで西側には、ディスカウントストア「ダイレックス」が営業し、近くの積文館書店は8月、県内初のコンビニ一体型店に大幅改装した。商圏が重なる半径約2キロ圏内には、大型店「トライアル」、マックスバリュ系列の「ザ・ビッグ」もあり、流通の激戦区となっている。

 三日月町の人口は10月末時点で約1万4千人。佐賀市に近く、交通の利便性が高いことから、この10年間で1・4倍に増えた。

 こうした推移を踏まえ、市は16年、公共インフラの適正な維持を目的に、市街地への住宅、商業・医療施設などの集約を目指す「都市機能誘導区域」を設定。三日月町の市庁舎周辺は生活利便施設の集積を図るとしている。店舗の集積はその動きと重なるものの、周辺部には地域間格差が広がることへの懸念も根強い。

 市都市計画課は「持続可能で暮らしやすいまちづくりをどう進めていくか。将来の人口予測、民間企業の動きを注視しながら検討していきたい」と話している。

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