知事への要望をホワイトボードに書いてもらい、写真を撮影する中村真維さん(左)=11月29日、佐賀市の佐賀大学本庄キャンパス

知事選告示日に知事への要望を募った中村真維さん(左)=11月29日、佐賀市の佐賀大学本庄キャンパス

附属図書館に設置された期日前投票所で知事選の投票をする大学生=佐賀市の佐賀大学本庄キャンパス

 2016年に選挙権年齢が18歳以上に引き下げられて初めてとなる今回の佐賀県知事選。佐賀大学には期日前投票所も設置、新たに有権者となった10代の選挙参加による盛り上がりに期待がかかる。政治に対する若者の関心の低さが指摘されて久しいが、「政治に関わる機会が少ないだけ。言いたいことはある」と知事への要望を募ってSNSで発信する大学生もいる。

 知事選が告示された11月29日の昼休み。佐賀市の佐賀大学本庄キャンパスで、ホワイトボードを持った経済学部1年の中村真維さん(20)が学生に声を掛けていた。若者の政治参加を呼び掛けるNPO法人「ドットジェイピー」(東京都)の企画で、知事への要望を記入してもらい、撮影した写真をツイッターにアップするためだ。

 足を止めた学生たちは最初は悩みながらも、改善してほしいと感じている内容を書き入れた。「公共交通機関を発達させて」「おしゃれな佐賀にしてほしい」。1時間で16人が協力し、普段からSNSに親しんでいるためか多くがツイッターへの投稿も快諾した。

 「無料で勉強できるスペースを増やして」と書いた教育学部1年の吉原すみれさん(18)は、知事選で初めて選挙に臨む。「『若者は政治に関心がない』とひとくくりにするのはどうかと思う」。今の生活に根ざした感覚を投票に生かすつもりだ。

 3日には本庄キャンパスの附属図書館に期日前投票所が開設され、学生ら42人が投票した。投票所の設置は、2年前の参院選、日程が重なった昨年の佐賀市議選と衆院選に続き3度目で、佐賀市選管は「回を重ねて学生に浸透してきている」と分析。投票した農学部3年の神代恭利さん(21)は「オスプレイ問題に注目している」と話した。投票所は本庄、鍋島の両キャンパスに計4日間設置する。

 中村さんは「大学生にしかできない活動をしたい」と、夏休みにドットジェイピーが主催した佐賀県議事務所のインターンシップ(就業体験)に参加。政策立案を競う発表会などに参加する中で、政治への関心を深めてきた。

 告示日の活動を通じ、大学生も佐賀のことを真剣に考えていることを確信したという中村さん。「私なら、『佐賀のイメージを良くしてほしい』とホワイトボードに書く」。大好きな故郷への思いを1票に託す。

 写真はドットジェイピー福岡支部のアカウント(@dot_jp_fukuoka)で公開している。

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