電流丸の甲板の上に立った視点で視聴できるみえつSCOPEのCG(佐賀県提供)

 世界遺産の三重津海軍所跡(佐賀市川副町)に導入されている、160年前の幕末期を再現するVR(バーチャルリアリティー)機器「みえつSCOPE(スコープ)」が23日、リニューアルした。佐賀藩がオランダから購入した洋式軍艦「電流丸」に乗った感覚を体感できるCGなどが新たに加わり、日本の近代化をけん引した歴史を紹介している。

 スコープは現地の6カ所を回り、ポイントごとに音声を聞きながら視聴する。「稽古場地区」では、船の甲板の上で行われている海軍の大砲の訓練を見ることができる。「修覆上地区ドック」では全長約45メートルの電流丸に乗り、早津江川から三重津海軍所を眺めるCGにしている。有明海の大きな干満の差を利用したドックの底や上空からの視点も取り入れている。

 来場者からは「船に乗っているようで、臨場感やリアリティーがある」などの声が上がった。スコープを手掛ける佐賀県の肥前さが幕末維新博事務局の担当者は「人の動作や衣類なども含めて専門家の見解を基に当時を再現している。生き生きとした様子を体感してもらえれば」と話す。

 スコープは佐野常民記念館で、無料で貸し出している。問い合わせは同館、電話0952(34)9455へ。

 

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