CO2分離回収装置のトラブルが報告された佐賀市議会バイオマス産業都市調査特別委員会=佐賀市

 ごみを焼却する清掃工場の排ガスから二酸化炭素(CO2)を回収・売却する佐賀市のバイオマス事業を巡り、市は21日、10月に装置のトラブルが発生していたと市議会特別委員会に報告した。循環ポンプの故障が原因で、復旧するまでの間、市販のCO2を購入して、契約企業への供給を続けたとしている。

 故障したのは、排ガスを冷却し、塩分を取り除く「脱塩棟」の循環ポンプ。10月11日にポンプの圧力が低下し、メーカーによる解体調査を経て、31日に新たなポンプと交換した。ポンプの作製・納品までに20日かかったため、この間は装置を動かせず、市内の民間業者からCO2をボンベで購入し、契約企業への供給を続けた。

 ポンプの交換費用は49万6800円、民間業者から購入したCO2の関連費用は35万4888円で、合わせて約85万円を支出した。

 ポンプの軸受けが破損しており、市環境部は「詳しい原因は調査中だが、軸受けに空気か異物が入ったと考えられ、想定外のトラブルだった。循環ポンプのバックアップを準備しておくべきだった」と説明した。

 市のCO2分離・回収装置は2016年9月に稼働した。CO2の販売量が当初見込みを大幅に下回っており、1日当たり10トンの生産能力を5トンに抑えて稼働している。現在は、藻類を培養してサプリメントや化粧品の原料に用いている企業1社に1日100キロ程度を供給している。

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