唐津市が整備し、クレコスに貸し出す工場「FACTO」。峰達郎市長や暮部達夫社長らが鏡開きで完成を祝った=唐津市石志

 化粧品産業の集積を目指す唐津コスメティック構想の一環で、唐津市が同市石志に整備していたレンタルコスメ工場「FACTO」が完成し、16日に現地で開所式があった。化粧品メーカー「クレコス」(奈良市、暮部達夫社長)が10年間賃借し、地場農産品を使った化粧品などを製造する。暮部社長は「地域に開かれた工場を目指す」と意気込む。

 市は昨年3月、同市浜玉町のミカンの花を使った化粧品製造などに取り組む同社と進出協定を締結。市が整備した工場を貸し出すよう取り決めていた。クレコスは工場の完成に合わせ、奈良市にある製造拠点を唐津市に集約させる。

 工場はペットボトルのリサイクル施設を改築した。整備費用は約2億円で、うち約1億7千万円を国の地方創生拠点整備交付金などで賄った。床面積は約812平方メートル。植物の保管庫や加工設備を備える。

 地元産の農作物の加工から製品化までを行う。他社と共同の商品開発にも取り組む。来年1月から本格稼働し、5年で10億円の売り上げを目指す。2028年度までに30人を雇用し、うち27人を地元から採用する予定。クレコスは本年度、約220万円の賃料を払う。来年度は約420万円。

 開所式には84人が参加し、工場を見学。式典では暮部社長が「唐津市と地域の人の協力のおかげで工場ができた」と喜び、峰達郎市長も「地域ブランドを確立させる第一歩」と歓迎した。

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