5部門で入賞し、うち2部門で金賞を受賞したナカシマファームのチーズを手にする中島大貴さん=嬉野市塩田町

 国産ナチュラルチーズのコンクール「ジャパンチーズアワード2018」(NPO法人チーズプロフェッショナル協会主催)で、嬉野市塩田町のナカシマファームが2部門で金賞を獲得し、うち一つは部門最優秀賞に輝いた。出品した5部門すべてで入賞を果たし、製造担当の中島大貴さん(32)は「地域のみなさんやスタッフのおかげ」と喜ぶ。

 コンクールは2年に1度開かれ、今年は全国78の工房から233点が出品され、専門家が部門ごとに審査した。ナカシマファームは、フレッシュ・リコッタ・バラエティ部門に出品した「ブラウンチーズ」が部門1位と金賞、フレッシュ・プレーン部門の「うれしのフロマージュ」が金賞に選ばれた。

 ブラウンチーズは3年前から試験的に開発、10月に機械を導入して販売を始めたばかり。一般的に廃棄することが多いホエイ(乳清)と、牛乳とを煮詰めたキャラメルのような商品で、「フードロスを減らす意味合いもある」と中島さん。乳糖の甘さだけで糖度が55度あり、酒やコーヒー、紅茶に合い、運動時や高齢者向けの栄養補給食品としても提案したいという。

 「うれしのフロマージュ」はヨーグルトのような濃厚さが特長で、初参加した前回は銅賞。出品までに空気に触れて酸化が進んだ反省を生かし、今回は審査前日に仕上げて密閉性の高い容器に入れ、郵送ではなく飛行機で手荷物として運び、狙い通り金賞を受賞した。このほかの部門では「みそカチョ」が銀賞、「五町田ゴーダ4カ月」と「同8カ月」が銅賞に選ばれた。

 ナカシマファームは工房に隣接する牛舎で乳牛90頭を飼育する。中島さんは「チーズは自然環境など外的要因に左右され、その土地ならではの味になるところが面白い」と語り、「嗜好(しこう)品としてではなく気軽に楽しんでもらい、酪農、畜産全体が盛り上がれば」と期待する。問い合わせは電話090(5293)8680。

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