約600人が出席した吉田絃二郎顕彰会の発会式=平成8年11月17日、神埼町中央公民館

 大正後期から昭和初期にかけて活躍した日本近代文学の代表的作家、吉田絃二郎の顕彰会が発足し、故郷の神埼町で発会式が開かれた。この年が生誕110周年に当たり、町や町内の読書グループが中心になって顕彰会の準備を進めてきた。

 式には顕彰会会長の田原英征神埼町長(当時)ら町内外の約600人が出席した。田原町長は「吉田先生は町の誇りで、その業績を郷土に残し顕彰の道を歩みたい」と思いを語った。

 吉田は1886(明治19)年、神埼町莞牟田くぐむた生まれ。早稲田大教授として英文学を講じる一方、随筆、小説、童話、戯曲など幅広いジャンルの著作約240冊を残し、1956(昭和31)年に死去した。

 顕彰会は、現代の子どもたちにも吉田文学に親しんでもらおうと童話集に発行に取り組み、2001(平成13)年に『天までとどけ』、05(同17)年に『仔馬は帰りぬ』を出版。また、1998(同10)年に日の隈公園に文学碑を建て、2007(同19)年には故郷・莞牟田に「生誕地」と刻んだ顕彰碑を建立した。

 毎年、誕生日の11月23日には「生誕祭」を開き、その功績を語り継いでいる。今年も「生誕133年祭」を開く。(新元号まであと165日)

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