佐賀県立大和特別支援学校(佐賀市大和町)の分校を川副町の南川副小と川副中に設置する計画を巡り、県教育委員会と市教委が、新設校の設置などを求めていた川副中PTAに「新設ではなく、既存の学校の余裕教室を活用した分校設置が妥当」と回答していたことが分かった。16日の県議会文教厚生常任委員会で西久保弘克議員(自民)の質問を受け、県側が説明した。

 回答は5日付。理由として▽本校から離れており、子どもの送迎にかかる保護者負担の軽減が望める佐賀市南部地域への設置が適当▽障害のあるなしに関わらず地域で学ぶ「インクルーシブ教育」の推進▽川副地区の少子化に伴う余裕教室の活用▽将来的な大和特別支援学校の在籍児童生徒数の減少を見越した資源の有効活用―などを挙げた。

 川副中PTAの藤川和弥会長(51)は「(県教委は)これまでの主張を繰り返しただけ。要望書に対しての回答になっていない」と批判し、「引き続き新設校の設置を求める」とした。回答を受け、川副中PTAは県教委と市教委を交えた保護者説明会を12月19日に開く予定。

 県特別支援教育室の麻生俊一室長は「地元の理解が得られるように、川副中の保護者への説明会や自治会との意見交換で、引き続き丁寧に調整したい」と話す。

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