西九州自動車道ののり面崩落への対応などを協議した対策検討会=佐賀市新中町の佐賀国道事務所

 伊万里市の西九州自動車道で10月にのり面が崩落した問題で、国土交通省佐賀国道事務所は15日、全面通行止めになっている南波多谷口-伊万里東府招インターチェンジ間の年内の通行再開は困難とする見通しを示した。復旧工事の完了は年明け以降になる見込みで、点検している他ののり面でも対策工事が必要になれば、さらに長引くことが予想される。

 学識者らでつくる対策検討会で国交省側が報告した。

 委員会は崩落について「さまざまな不確定要因が複合的に重なって発生したと考えられる」と結論付け、原因の特定には至らなかった。ただ、主な要因の一つにはのり面の頁岩(けつがん)層に水が浸透するなどして乾湿を繰り返し、強度が著しく低下した点を挙げた。梅雨末期の降雨や台風24号の強風の影響があったとする見解も示した。

 崩落が発生した区間は3月に開通したばかりだった。委員長の落合英俊九州大学名誉教授は「のり面のコンクリートの吹き付けや勾配を緩やかにするなど対策工事は行われていた。自然が相手なのでリスクは必ずあり、原因を正確に把握するのも難しい」と話した。

 国道事務所は計36カ所ののり面を点検している。次回の検討会を早ければ12月中旬に開き、それぞれの対応方針を提示する方向で調整している。

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