「もちのりいのこ」と「いのしし」の土鈴

 のごみ人形工房は鹿島市の能古見地区にある工房です。「のごみ人形」とは1945年、染色家の鈴田照次さんが戦後の混乱期に人々に明るい希望を持ってもらいたいと、干支(えと)の土鈴や置物を作り始めた郷土玩具です。

 まず合わせ型で形を作り、成形後に900度で焼成素焼きししたものに胡粉(ごふん)で白塗りし、一つずつ鮮やかな顔料で絵付けを施していきます。

 制作を始めてから数年後、祐徳稲荷神社の境内で魔よけ・開運の縁起物の人形として売り出され、竹の皮とイグサで編んだひもが付けられた素朴で愛くるしい干支の土鈴は参拝客や観光客に愛されて続けています。1963年にうさぎ、91年にひつじ、2014年には稲荷駒が年賀切手に採用され、人気を博しています。

 工房責任者の鈴田清人さん(25)は「祖父照次から父滋人が受け継ぎ、時代も昭和から平成に変わり、デザインも変えています」と話します。今の時期は来年の干支「いのしし」の土鈴の制作のピーク。写真の作品は「もちのりいのこ」と「いのしし」の土鈴で、一つのことに向かって進むいのししの縁起物になりそうです。電話は0954(63)4086。(地域リポーター・二宮幸枝=江北町)

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