訓練で患者を唐津赤十字病院に搬送する医師ら=平成15年11月14日

 新型肺炎(SARS)の流行が懸念される冬場を前に、患者発生を想定した合同訓練が伊万里市と唐津市で行われた。県や保健所、病院など関係7機関約100人が参加、初動体制や患者搬送の手順を確認した。

 外国から帰国して5日目の男性から、高熱とせきの症状があると、伊万里保健所に連絡が入った想定で訓練を実施。救急車で伊万里市民病院に運ばれた患者は新型肺炎疑似症と診断され、アイソレーター(陰圧装置付きベッド)を搭載した専用搬送車で唐津赤十字病院に搬送された。

 中国広東省で原因不明の肺炎が流行し始めたのは2002(平成14)年11月。翌年の3月中旬には香港、ベトナム、台湾などアジアの周辺地域に拡大し、世界保健機関(WHO)は世界に警告を発信。7月に終息宣言が出されるまで、32の国と地域にわたり8千人を超える症例が報告された。

 この年はイラク戦争の影響も重なり、県内の1年間の旅券(パスポート)発行件数が大幅に落ち込み、ピーク時の00(同12)年の半数以下の1万4652件に。海外との交流事業の中止も相次いだ。(新元号まであと168日)

 

このエントリーをはてなブックマークに追加