武藤祥生さん

平尾香さん

(左から)1日、公開生放送で制作の思いを語った平尾さんと武藤さん=佐賀市の佐賀バルーンミュージアム

 佐賀市のNBCラジオ佐賀が開局60周年を迎え、ほぼ日とのコラボレーションで製作したオリジナル手帳。手帳のディレクションを担当した佐賀市出身の武藤祥生さん(49)と、表紙や巻末ページのイラストを描いた神戸市出身のイラストレーターの平尾香さん(46)に話を聞いた。

 「60周年と聞いて『ラジオ局ならでは』ではなく、『ラジオ局なのに』という企画ができればと思った」と武藤さん。「紙の上だけどラジオ放送を表現したかった」と振り返り、手帳を通じてラジオ局とリスナーとの違ったコミュニケーションを生み出そうとした。

 武藤さんの思いを形にしたのが、20年以上の付き合いがある平尾さん。平尾さんは佐賀を初めて訪れて武藤さんらと県内を巡り、絵のイメージを膨らませた。平尾さんは「(武藤さんから)具体的な指示はなかったが何となくくみ取って描いた」と話す。

 「ガイドブックじゃない」との言葉通り、巻末ページには武雄温泉の楼門や唐津くんちの曳山のほか、神野公園のポニー、ラーメン屋の店主など、佐賀のディープな場所や人をバランスよく盛り込んだ。武藤さんは「初めての視点とよく知っている人の視点をブレンドした。佐賀県の人にも新しい発見があるような内容を盛り込んだ」と語った。

 手帳は非売品で、スポンサーやリスナーに数冊限定で配っている。武藤さんは「今回たまたま手帳をもらった人たちが、1年で何があったか、手帳ミーティングみたいな形でまた集まれたらいいな」と笑顔を見せた。

 


 ◆武藤祥生:フリーランスのディレクター。08年よりエヴァンゲリオン公式プロジェクト「RADIO EVA」のディレクターを務める。現在は、映画『君の名は。』の新海誠監督、『サマーウォーズ』の細田守監督などアニメ作品のプロモーションや商品開発の分野で活躍中。

 ◆平尾香:旅や自然からインスピレーションを受けた作風で書籍、雑誌、映画、商品企画、広告などの仕事で活躍する傍ら、個展も数多く開催。世界的ベストセラー「アルケミスト」「ベロニカは 死ぬことにした」などパウロ・コエーリョの翻訳本の装画を担当。

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