北海道知事(右から4人目)や札幌市長も参加して開かれた島義勇像(右奥)の除幕式=佐賀市城内の佐賀城公園「西御門橋」南側

 明治維新と北海道命名から150年となるのを記念し、佐賀の七賢人で「北海道開拓の父」として知られる佐賀藩藩士・島義勇(しま・よしたけ)(1822~1874)の銅像が佐賀市の佐賀城公園「西御門橋」南側に完成し、11日に現地で除幕式があった。島の子孫や北海道知事、札幌市長らも式典に参加し、明治政府の開拓判官として現在約200万人が暮らす札幌市の原型をつくった島の功績をたたえ、佐賀県と北海道の交流を発展させることを誓い合った。

 県と県内20市町などでつくる「肥前さが幕末維新博推進協議会」(会長・山口祥義知事)が建立した。総事業費は2800万円で、このうち約2310万円をふるさと納税制度などを活用した寄付金で賄った。北海道からも多くの浄財が寄せられたという。

 銅像は2・5メートルの立像で、台座を含めると高さ3・5メートル。1856(安政3)年9月、蝦夷地(現在の北海道)・樺太の調査に旅立つ若き日の島をイメージした。佐賀城鯱(しゃち)の門北側広場に2017年3月に建立された佐賀藩10代藩主・鍋島直正の銅像の方角を向いている。

 原型を手掛けた佐賀大芸術地域デザイン学部の德安和博教授(彫刻)は「過酷な自然と向き合う、骨太で強靱(きょうじん)な肉体と、強い精神力を形にした」と話す。

 除幕式には約800人が参加した。幕が引かれ銅像の姿があらわになると来場者から拍手が響き、カノン砲による祝砲もあった。これまで名称がなかった近くの交差点が「島義勇像前」と名付けられたことも紹介された。

 山口知事は「島公の志が花開いたのが北海道。佐賀県と北海道の交流を通して、その志を未来につなげないといけない」と話した。高橋はるみ北海道知事や秋元克広札幌市長は、島が北海道で「判官さま」と呼ばれ親しまれている点に触れ「島公は北海道の大恩人で、人を大切にする佐賀県が輩出した賢人。(銅像建立を)北海道と佐賀が未来へ踏み出す一歩にしたい」と述べた。

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