佐賀大学医学部附属病院内HTLV-1専門外来のウェブサイト

 日本HTLV-1学会は、患者、キャリア(ウイルス保因者)団体および厚生労働省と「HTLV-1の日」を制定することを検討してきました。この動きは国際レトロウイルス学会(IRVA)に提案され、その結果、世界的にはHTLVの1型と2型のキャリアがいるため、「-1」を外し「HTLV Day」としました。さらに、11月10日を「World HTLV Day」とする事と、「世界エイズデー」のように国連WHOの認定する「International Day」への登録を目指す事が了承されました。

 これまで、日本国内では感染予防として母乳対策を行ってきました。完全人工乳で育児をすることによって、HTLV-1の赤ちゃんへの感染が10分の1程度に減ることが推定されています。しかし、母乳育児のメリットから人工乳を推奨することへの疑問の声もあり、キャリア妊婦さんはミルクで育てることに対して負い目を感じたり、キャリアであることでさまざまな問題に直面されています。

 世界HTLVデーを機にHTLV-1感染症に対しての正しい知識が広まり、社会が協力してHTLV-1ウイルスに立ち向かう環境が整うことを期待します。

 佐賀大学病院のHTLV-1専門外来では、「ひとりで悩まないで、気になることをまずは話してみませんか」を合言葉に、検査や病気の治療だけでなく、母乳対策の相談も行っています。困ったときには一度ご相談ください。(佐賀大医学部附属病院 HTLV-1専門外来・末岡榮三朗)

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