佐賀産和牛などを販売するJAさがの直営店を見学する佐賀大学の学生たち=佐賀市久保泉町のミート工房夢きら・ら

 九州各県の大学生が各地の地域ブランドの魅力をPRする大会に、佐賀大学芸術地域デザイン学部の3年生4人が佐賀県代表として出場する。テーマは「佐賀産和牛」。学生たちはJAさがの協力を受け、10月から生産や加工、販売の現場で取材を重ねながら、魅力をアピールする方法を探っている。12月に熊本市で開かれる審査会では、学生ならではの新しい発想でブランドの活用策を発表する。

 

 大会は九州経済産業局が主催する「九州地域ブランドコンペティション」。地域ブランドの構築、保護を目的にした「地域団体商標制度」の普及とさらなる活用を図る狙いがある。7県の7大学が地域団体商標を取得している地元の団体とチームを組み、効果的なPR法や新商品の展開などを企画、提案する。商標は10月末現在、全国で641件、県内では佐賀のり、伊万里梨、うれしの茶、唐津焼など7件が登録されている。

 「佐賀産和牛」を選んだ理由は、全国的なブランドの佐賀牛に比べて知名度が低いと感じたからという。日本食肉格付協会が定める規格で、佐賀牛は肉質4等級以上、BMS(脂肪交雑)7以上なのに対し、佐賀産和牛は2~4等級、BMS2~6。肉のランクでは下位となるが、宮崎優衣さん(20)は「もともと佐賀牛にするために育てていた牛。安全安心で質も良く、佐賀牛より安いメリットも訴えられる」と話す。

 学生たちは6日、佐賀市久保泉町のJAさがミートセンターを訪問。肉の加工やパック詰めなど一連の流れを見学し、隣接する直売所の商品説明を受けながら、写真やメモに収めた。工場は食品安全に関する国際標準規格「ISO22000」を取得しており、担当者は「一番大切なことは生産者が丹精込めて育てた牛を安全なものに変えて消費者に届けること。『生産者の思いを胸に』というのが根底にある」と強調した。この日はレストランで佐賀産和牛の料理も味わった。

 今後は畜産農家にも足を運ぶ予定。川頭祐美さん(20)は「関係者の方が、生産者や消費者に対して熱い思いを持っていることが伝わってきた。自分たちも責任感を持って発表する使命があると感じた」と話していた。活動の様子は「佐賀産和牛」のハッシュタグ(検索目印)を付け、インスタグラムで随時発信している。

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