完成した高軒高ハウスでの定植を終え、トマト農家としての飛躍を誓う研修生の佐伯雄一郎さん(左)と吉永和美さん=鹿島市常広

 佐賀県と関係市町、JAや地元生産者が一体となって運営する新規就農者の研修施設「トレーニングファーム」の整備が進んでいる。2日には鹿島市でトマト施設の落成式、杵島郡白石町ではイチゴ施設建設の安全祈願祭が相次いで開かれた。武雄市のキュウリ、佐賀市富士町のホウレンソウに続く3、4カ所目の施設で、後継者不足解消や産地活性化の機運醸成へ期待が高まる。

 鹿島市では、高収量が期待できる最新設備を備えたトマトのトレーニングファームの建設が終わり、落成式があった。すでに夏から研修をスタートしている1期生の吉永和美さん(42)=江北町=と佐伯雄一郎さん(48)=武雄市=は、恵まれた条件で農業に打ち込めることに感謝し、2年後の独立に向けて飛躍を誓った。

 新たな施設は、936平方メートルのハウス2棟。県内屈指の高さ4・5メートルを誇る高軒高ハウスで、複合環境制御や自動かん水、二酸化炭素施用装置などを備えている。今後はハウス周辺を整備し、事務棟も建設する。

 二人は10月末に新しいハウスで苗の定植を終えている。チンゲンサイ農家から転身した佐伯さんは「軒が高くて条件も良く、環境制御の設備もある。安心して農業に集中できる」と感謝。介護分野から農業の世界へ飛び込んだ吉永さんは「農業は男性中心だが、女性でもできるということを示したい。まずは目標の30トンを達成し、将来は周年雇用ができる経営者になりたい」と意気込みを語った。

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