住宅地で移動スーパー「とくし丸」を止め、開店準備をするスタッフ=唐津市唐房

 唐津市熊の原のAコープからつ店が、買い物弱者を支援するため、移動スーパー「とくし丸」の運行を始めた。個人宅約120戸などを回って食品や日用品を販売。対面販売することで高齢者の見守りにもつなげる。

 専用の軽トラックに野菜や鮮魚、洗剤など約400品目1200点の品をそろえる。平日に市の上場地区を中心にした3コースを回り、自力で買い物ができない人の家の前などで売る。

 これまでも移動スーパー2台を運行していたが、品数が少ないことや、公民館などの集会所を回っていたため利用者が伸び悩んでいた。9月、Aコープ九州が、同事業を手掛ける企業「とくし丸」(徳島県)と提携し、サービスを充実させた。

 10月末のとくし丸運行初日、午前中は唐房と相賀の両地区を巡回。住宅地で止まると客が集まり「豚バラちょうだい」「白糸こんにゃく置いとるね」などと話しながら買い物を楽しんだ。

 腰を痛め、自力では買い物に行けないという有吉千枝子さん(87)は「近所の人におつかいを頼んでいたので助かる」と笑顔。総菜を買い、ドライバーに次の巡回日を確認していた。

 Aコープ九州の後藤泰三社長(59)は「地域に安全な食を届けたい。高齢者に頼られる存在になってくれれば」と話した。

このエントリーをはてなブックマークに追加