推理小説作家・竹本さん監修の謎解きイベントの舞台は、この広い図書館全て!=伊万里市民図書館

謎を解くだけでなく、広い館内では問題を探すのも一苦労

謎解きイベントに挑戦した(左から)里中悠さん、野田こはるさん、永石夏菜さん

謎解きイベントを監修した武雄市在住のミステリー作家・竹本健治さん=伊万里市民図書館

 「この事件を、みなさんの知恵で解き明かしてください」-。ミステリー作家の竹本健治さん(武雄市)がいざなう謎解きイベントが、伊万里市民図書館で開かれている。今回の「いまドキッ」は、伊万里高校文芸部2年の野田こはるさん(17)、1年の永石夏菜さん(16)と里中悠さん(16)の3人が「消えたミルクキャラメルの謎」に挑んだ。

 森永製菓の創業者、森永太一郎は伊万里市出身。彼が残したレシピを元に新たなフレーバーのミルクキャラメルが発売されることになった矢先、レシピがいつの間にか消失したというから大変だ。お披露目予定のミルクキャラメルと太一郎のレシピはどこに? そんなテーマで謎を解く。

 同図書館で謎解きイベントを開くのは5度目。司書の松本裕美さんは「毎年県内外から挑戦者が訪れる」とその人気ぶりを語る。無料で随時挑戦を受け付けていて、今回は「大人でもクリアが難しい難事件」とか。ミステリー小説が好きでパズルも得意な野田さん、実用書を愛読する論理派で冷静沈着な永石さん、図書館隣の伊万里中出身で館内地理に詳しい里中さん。伊万里高校文芸部“最強の布陣”で臨んだ。

 問題は館内の至るところに配されていて、館内を回って問題を探し、制限時間90分内に幾つかの問題を解きながら犯人に迫っていく。中には、近日伊万里を訪れる予定の推理小説作家の作品などをもとにした出題も。スマホ使用OK! ということで、3人ともスマホを片手に検索機能を駆使しながら謎に挑戦した。

 しかし、解き進むうち、スマホの検索では解けない問題に直面した。じっと考え込む3人。そんな時、「ひらめき勝負の問題もある…」。司書の松本さんが開始前にささやいた言葉を思い出した。クリアの鍵は、問題に隠されたルールや法則性を見つけられるかどうか。見事、謎が解けた3人は「こんな問題、作れるのすごくない?」と感心したようす。

 その後、順調に問題を解いていく3人。これはクリアなるか? 文芸部とあって、もちろんみんな本が大好き。「問題を探して館内を巡っていたら懐かしい本を見つけた」と話す野田さんは「後で借りに来ようかな」と後ろ髪ひかれながらもクリアを目指す。

 しかし結果は…もう一息! のところで惜しくも不正解に終わった。永石さんは「楽しかった!」と話し、里中さんは「今度部員みんなで来よう、いや明日また来よう。絶対クリアしたい!」と悔しさをにじませていた。

 来年7月27日から開かれる、高校生による文化活動の祭典「第43回全国高校総合文化祭(2019さが総文)」の文芸部門は伊万里市が会場になる。同部門生徒実行委員の委員長も務める野田さんは「全国から約450人の文芸部員が伊万里に集まる。図書館ともタッグを組んで、佐賀と伊万里を知ってもらう仕掛けを作れたら」と意気込んでいた。

 パズル大好き、ひらめき自慢の挑戦者を待ち受ける謎解きイベントは、21日まで開催中。問い合わせは伊万里市民図書館、電話0955(23)4646。

 

〈謎解きイベントを監修した武雄市在住のミステリー作家・竹本健治さん〉 問題がなかなか難しかったので、いくつかヒントも足してみました。脱出ゲームやパズルが好きな人なら、この謎を解明できるかもしれませんね。楽しんでもらえたら、それが一番です。

このエントリーをはてなブックマークに追加