J1残留を争うV・ファーレン長崎戦で、大きな声援を送るサガン鳥栖サポーター=鳥栖市のベストアメニティスタジアム

J1残留を願って隣県から詰め掛け、選手を鼓舞するように大声援を送り続けた長崎サポーター

 サッカー・J1残留へ負けられない九州対決は、サガン鳥栖がホームでV・ファーレン長崎を1-0で制した。この日の来場者数はクラブ史上2番目に多い2万2669人で、残留に向けて前進した鳥栖のスタンドは歓喜に沸いた。詰め掛けた長崎のサポーターも必死に声援を送ったが、明暗を分ける結果になった。

 「負けられない試合で勝てて最高。白黒つけられた」。鳥栖サポーターの高校生、伊藤丈陽さん(16)=福岡県久留米市=は試合終了後、友人たちとハイタッチした。両チームの対戦成績はカップ戦も含めて1勝1分け1敗。この試合で「白黒はっきりつける」と、鳥栖は白と黒のユニホームを来場者に配っていた。

 主力FWの2人をけがで欠いていた試合は、長崎に押し込まれる展開だった。鳥栖が後半15分、MFの原川力選手が相手GKのクリアボールを頭で合わせて先制点を奪うと、鳥栖のサポーターは大歓声で、飛び跳ねたり拳を突き上げたりして喜んだ。

 この1点を死守したことに主婦の前田いずみさん(42)=武雄市=は「GKの権田修一選手が頑張ってくれた。攻撃陣がもう少し得点してくれたら安心できる。次はトーレス選手に期待したい」と奮起を願った。

 両チームとも残り3試合。隣県の長崎サポーターにとっては、J1残留が遠のく厳しい試合結果になった。諫早市の西拓徳さん(35)は「赤信号がついた」と表情を曇らせながら、「プレーには満足している。次のホーム戦で自分たちのサッカーをして勝つだけ」と前を向いた。佐世保市の岩本利昭さん(65)も「サポーターとチームが一つになって勝利をつかみたい」と力を込めた。

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