キャッシュレス決済を行う買い物客=佐賀市の佐賀大

 日本では遅れている「キャッシュレス決済」の普及に向け、佐賀市の佐賀大学の学祭で、「LINE Pay(ライン ペイ)」を使った実証実験が行われた。同大経済学部の野方大輔准教授が県高度情報化推進協議会(高情協)と連携して実施。初めて使った学生も多く、「簡単で便利」と好評だった。

 

 学生たちは、担当者の説明を聞きながら、LINEに現金をチャージ。学祭の出店には、専用のQRコードが備え付けられており、買い物客は、そのQRコードをスマートフォンで読み込む。金額を入力し、店員に確認してもらい、決済画面に進む。完了までに1分もかからない。初めて使ったという江本早岐さん(27)は、「簡単だし、小銭を使わなくていい。ポイントも還元されるので、これからコンビニなどで使ってみたい」と気に入った様子。

 学祭では正門近くにブースを設け、LINE Payの担当者も来場し、学生たちにアピール。同社から応援に駆けつけた塙祥吾さん(30)は「利用者は東京の20代が圧倒的に多く、地方への波及はまだまだ。利用可能な店舗の普及という課題もあるが、大手居酒屋、コンビニでも導入している。まずは、使ってみてほしい」と利用を呼びかける。

 高情協の羽石寛志さんによると、これまでシニア層にキャッシュレス決済をいかに普及させるかが課題となっていた。しかし、昨年度、学生を中心にアンケートを実施したところ、佐賀では若い世代も利用者が少ない現状が分かったという。「少子高齢化に伴い、現金を扱うコスト削減も必要になってくる。周知も兼ねた実証実験。利用するハードルを少しでも低くしたい」と話した。

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