根深く残る差別の現状や歴史について、新聞記事を元に調べ発表する生徒=小城中

 社会に根強く残る差別への理解を深めようと小城中の3年生が新聞を活用した調べ物学習に取り組んだ。27日に開いた文化祭で成果を発表し、「正しい知識を身につけるとともに、差別をなくすために一人一人がすべきことを考えないといけない」と差別解消への決意を新たにした。

 NIE(ニュースペーパー・イン・エデュケーション=教育に新聞を)の一環で、生徒たちは5~10月の佐賀新聞から差別に関する記事を拾い上げた。

 大庭佐和子教諭(46)は「何度も切り抜くうちに、大人でも見過ごしそうなものも敏感に反応するようになった」と子どもたちの人権に対する意識の高まりを実感したという。

 結果はパワーハラスメント、児童虐待、セクハラ・性暴力、人権侵害、旧優生保護法、障害者差別、セクシュアルマイノリティーに対する差別―に分類した。

 旧優生保護法下で県内でも本人の同意なく不妊手術が行われた可能性があることを報じた記事について、江口望乃佳さん(14)は「昔のこと、遠いところではなく、身近にあったことにびっくりした」と感想。「たくさんの人にこういう問題があることを知ってほしい」と述べた。

 ハンセン病についての理解に関する保護者向けのアンケートも実施し、結果は佐賀新聞の出前授業で身につけたノウハウを生かして壁新聞に仕立てた。

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