プロ野球選手から公認会計士に転身した奥村武博氏が「超えられない壁はない」と力説した=佐賀市のガーデンテラス佐賀(マリトピア)

 阪神タイガースの元投手で現在は公認会計士の奥村武博氏が22日、佐賀市で講演した。戦力外通告を受けてから、難関の公認会計士試験に受かるまでの軌跡を紹介。将来を見据えて探究心を持ち、行動することの大切さを説いた。県内外から約250人が聴講した。

 奥村氏は1998年に阪神タイガースにドラフト6位で入団。故障に悩まされ、01年に戦力外通告を受け02年に引退した。引退後に肉体労働のアルバイトを経験し、目の前の生活で精いっぱいだった当時について「(企業で言うと)目先の売り上げや利益のことばかり考える短絡的な思考態度だった」と振り返った。

 奥村氏は唯一の資産である肉体もいつか衰えることを感じたという。自分の価値を高めるために猛勉強をして、公認会計士試験に合格。「将来に稼ぐことができるお金の総額を最大化しようとする長期的な思考が導いてくれた。自分の可能性を自分で閉ざしてはいけない。超えられない壁はない」と力を込めた。

 講演は県が主催し、佐賀県産業スマート化センター開設記念の「オープニングカンファレンス」内であった。他に日本アイ・ビー・エムや日本マイクロソフトの基調講演、県内企業の取り組みの紹介もあった。

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