佐賀県人権・同和教育研究大会の分科会が23日、佐賀市で開かれた。学習活動や人間関係などをテーマにした五つの分科会に教職員や行政職員ら約千人が参加し、実践報告を基に人権教育のあり方や人権が尊重される地域づくりについて議論した。

 県教育会館で開かれた人権・部落問題に関する学習活動の分科会には約150人が参加。昭栄中(佐賀市)の川原章子教諭は、差別を乗り越える力をつけることを目的にした部落問題学習の取り組みを紹介した。

 昭栄中では1、2年生での中世の「けがれ」意識や江戸時代の身分制度に関する学習を経て、3年生で被差別部落の解放を目指した水平社宣言や、現代のさまざまな差別の実態を学んでいる。川原教諭は「歴史を正しく学習することは、現代に続く部落問題を解決するために大切」と狙いを話した。

 質疑では部落問題学習での小中連携について質問があり、昭栄中では一部の小学校で部落問題学習が実施されている状況を踏まえて取り組んでいることが報告された。

 大会は同和問題の早期解決と県民の人権意識高揚を目的に県教委などが主催し、8月に全体会、10月に分科会を開いている。

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