鳥栖-仙台 後半33分、鳥栖DFオマリ(左)がヘディングシュートを決め、3-2と勝ち越す=仙台市のユアテックスタジアム仙台

 2点のリードを追い付かれても、ゴールへの執念を燃やして突き放した。鳥栖は約2カ月ぶりの複数得点で仙台を撃破。欲しくてたまらなかった勝ち点3を重ね、MF高橋秀は「最後まで諦めないことを改めて学ぶ場になった」と振り返った。

 重苦しい雰囲気を振り払ったのは、DFオマリだ。同点とされて迎えた後半33分、MF安在が鋭いボールをゴール前に供給すると、頭で力強くゴールにねじ込んだ。チームを救うJ1初得点。仲間から手荒い祝福を受けたヒーローは「貴重なゴールを決めることができ、めちゃくちゃうれしい」と笑顔を見せた。

 チームの命運を託された金明輝(キン・ミョンヒ)監督が掲げる「攻撃に人数をかけるサッカー」が垣間見えた。高橋秀やMF福田が出足鋭い動きでボールを奪うと、縦パスで金崎、小野らFW陣の推進力を生かした。

 2試合ぶりに先発復帰し、2点目を奪ったFWトーレスも「チームの雰囲気が変わった。一つになることができている」と手応えを口にした。

 ただ、厳しいJ1残留争いからまだ抜け出したわけではない。「あってはならない失点の仕方」(高橋義)と選手たちはセットプレーへの対応など反省も忘れなかった。

 「鳥栖のエンブレムを背負っている以上、勝利に向かって120パーセントの力を出し続ける。結果を出してこそプロ」と高橋秀。残り4試合、生き残りに向け、慢心は一切ない。

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