吉田豊主将(手前)と話す金明輝監督=鳥栖市北部グラウンド

逆境乗り越えJ1残留を

 サッカー・J1サガン鳥栖の金明輝(キン・ミョンヒ)新監督(37)が20日、ベガルタ仙台とのアウェー戦で初陣を迎える。チームがJ2自動降格圏の17位に低迷する中、選手たちに求めているのは相手を圧倒する気迫とゴールへの執着心だ。「残留したいという思いや悔しさは僕以上に選手たちが持っている」。残り5試合、一つも譲るつもりはない。

 「点を取らなければ勝てない。攻撃の意識を強く持って戦う」-。仙台戦前の最後の公開練習となった17日、新指揮官は取材陣に力強くこう語った。

 この2週間、チームは大きな転機を迎えた。前監督のマッシモ・フィッカデンティ氏(50)が契約解除となり、9日に指揮を執り始めた金監督は練習の多くを攻撃に費やし、縦に速いサッカーの精度を高めてきた。

 今季J1は史上まれに見る大混戦だ。15位柏レイソルと17位鳥栖との勝ち点差はわずか3しかない。鳥栖は1勝で降格圏を脱出できる可能性がある一方、1敗で最下位転落も覚悟しなければならない。18日のサポーターミーティングでは「絶対に諦めない」「監督、選手を信じて最後までついていく」との声が上がった。

 鳥栖の第29節終了時点の通算成績は7勝9分け13敗(勝ち点30)。13敗のうち1点差負けが10試合と紙一重の勝負が続いた。得点力不足を一気に解消することは難しいとしても、「戦い方、思いをしっかり共有することができれば結果はついてくる」と金監督。J1残留をつかむため、チーム一丸で逆境を乗り越えていく。

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