あれれと思った。原発は運転を続けたまま、太陽光の発電は抑えるという。九電が行った「太陽光の一時停止」措置のことだ。何でこうなるの? 政府も再生エネルギーを主力電源化すると言ったはずなのに◆電力は需給バランスが崩れると停電につながる恐れがある。九州は日照条件がよいので太陽光の導入が進んだ一方、原発も再稼働してトータルの供給力が上がった。ところが、冷房需要も減ったので太陽光を制御するという。電力供給には原発を優先する国のルールがあり、そのままの運転だ。電力不足ではなく、余って停電とは…◆これでは、再生エネルギーを拡大しようという意欲に水を差すことにならないか。余った電力を蓄電池にしたり、送電線を使って本州側に流したりする方法があるが、容量を増やそうとすると巨費がかかるという。しかし、その対応や研究はどこまで進んでいるのだろう◆結局は本気度の問題ではないか。原発の建設には1基あたり数千億円かかるが、そのコストを考えれば、再生エネルギーを無駄にしないための技術開発に、もっと目を向けてもらいたいと考えるのだが◆原発は、万が一の場合のリスクが高いことは震災で経験している。再生エネルギーを生かす仕組みをどう構築し、将来の主力電源にしていくのか。そのための知恵を出し合いたい。(丸)

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