吉川貴盛農相は18日、就任後初めて長崎県の国営諫早湾干拓事業の干拓地も訪れ、長崎県の中村法道知事や営農者らと意見交換した。吉川農相は開門によらない基金による和解を目指す方針を伝え、中村知事は「大変心強い。開門せずに有明海再生を実現するのが長崎県の願い」と述べた。

 干拓地や潮受け堤防排水門の管理事務所で、長崎県側の関係者が、営農開始から10年が経過した現状を説明した。施設園芸が進み高収量が得られていると話し「多様な作物が育ち、ようやく安定してきた」「開門すれば農漁業や防災への影響が心配」と開門に反対する声が相次いだ。

 農相は視察後、「営農意欲の高さに感銘を受けた。開門せずに基金での和解を目指し、真しん摯しに説明を尽くしたい」と強調した。中村知事は「できるだけ早期に、具体的な成果に結びつけてほしい」と要望した。

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