国営諫早湾干拓事業の開門問題を巡り、吉川貴盛農相は16日の閣議後会見で、18日に佐賀、長崎両県を訪れ、開門を求める漁業者や両県知事と会談すると発表した。国が昨年4月に開門しない方針を示して以降、農相が開門派と会うのは初めて。

 吉川農相は「よくよく両県知事、関係者の話を聞きたい」と述べ、開門によらない基金での和解を目指す方針を伝えるとした。諫早市の中央干拓地や有明水産振興センターを訪れるほか、船に乗って海上視察する予定。

 国に開門を命じた2010年の福岡高裁の確定判決以降、歴代農相は現地を視察し、開門派や開門に反対する営農者らと意見交換してきた。高裁は今年7月、国の請求を認め、確定判決に基づく開門の強制は許されないと判断した。開門派の漁業者は最高裁に上告している。

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