伊万里市南波多町の西九州自動車道で起きた大規模なのり面崩落を巡り、学識者らでつくる対策検討会(委員長・落合英俊九州大学名誉教授、9人)が15日、市役所別館で開かれた。発生原因について、雨水や地下水の浸透で地盤が弱くなったことが一因になったという見方で一致した。復旧に向けては、通行止め区間の全てののり面を調査する必要があるとした。

 検討会は、発生した1日に続き2回目で、非公開で行われた。会合後、記者会見した落合委員長は「主要因を特定するのは極めて難しい」とした上で、「雨水などの浸透水が頁岩(けつがん)層という岩盤を弱くし、崩落を引き起こす原因となったという考えは全員一致している」と説明した。

 国土交通省佐賀国道事務所は現地調査の報告で、崩落したのり面から、これまで把握していなかった断層や多数の亀裂を確認したことを明らかにした。落合委員長はこの断層や亀裂も影響した可能性があると指摘した。検討会は今後も原因を絞り込む作業を続ける。

 復旧方法に関しては、現場の土砂を取り除く作業と並行し、通行止め中の南波多谷口インターチェンジ(IC)-伊万里東府招IC間(5・3キロ)にある全てののり面35カ所の施工記録を調べ、異変の有無を洗い出していくとした。次回の検討会は10月末ごろを予定している。

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