7番曳山「飛龍」のお披露目。式典会場のふるさと会館アルピノ前には約400人の市民が押し寄せ、祝福した=唐津市新興町

7番曳山「飛龍」のお披露目巡行。創建当時に戻った姿で新町を通る=唐津市

 唐津くんちの7番曳山(やま)「飛龍」(新町)が総修復・塗り替えを終え、14日に唐津市中心部をお披露目巡行した。31年ぶり6度目の塗り替えで、1846(弘化3)年の創建当時の姿がよみがえった。顔回りの金の配色が増え、翼やうろこの金の線が鋭くなり、華やかさと力強さが増した。

 全体を覆う朱色は深みのある水銀朱に戻った。過去の漆の塗膜を剥ぎ取って調べた際に判明した眉の上の金を再現した。左右の尖(とが)った口ひげは朱と金の配色が反転し、耳は金から朱に変わった。眼の位置も変わり、目つきが鋭くなった。

 総事業費は約5千万円。作業は本体を小西美術工藝社(東京)、台車を地元の古舘建築が担当。修復の材料には佐賀市の名尾和紙も使われた。

 唐津神社で神事後に新町経由で中心部を巡行し、172年前に近づいた姿を披露した。JR唐津駅前のふるさと会館アルピノで式典があり、修復関係者や他の13町の幹部ら約130人と完成を祝った。

 新町の龍溪顕智(たつたに・あきとも)正取締(54)は「ご先祖たちがこのように素晴らしいデザインで作られたことに、ただただ感謝するのみ」と感慨深げに語った。

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