ボスニア・ヘルツェゴビナの着物を披露するモデルの辻千恵さん(中央)=唐津市民会館

 2020年の東京五輪・パラリンピックに参加する国々をイメージした着物を制作する「KIMONOプロジェクト」で、唐津が担当したボスニア・ヘルツェゴビナの着物が13日、初披露された。ボスニア国旗の青と黄を、沖縄の琉球紅型(びんがた)の深い色合いで表現。内戦と地上戦で多くの犠牲者が出たボスニアと沖縄を結び、唐津から平和のメッセージを発信する。 

 20カ国の着物をお披露目するショーが唐津市西城内の唐津市民会館で開かれた。地元の経済界や市民の熱意で制作に至ったボスニアの着物を、同市相知町出身のモデル辻千恵さん(25)が装って登場すると、約700人から拍手が起きた。

 ボスニアは東欧の小国で、3民族が対立した内戦(1992~95年)で20万人が亡くなっている。着物の柄には、内戦で破壊されながら再建された世界遺産のスタリ・モスト橋などが描かれ、ボリスラブ・マリッチ駐日大使(64)は「三つの民族の文化が一つに融合して素晴らしい。私たちの国のディテール(細部)がたくさん詰まっている」と感激していた。

 ボスニアと唐津をつなぐきっかけとなった同市厳木町出身の伊藤登志子さん(74)=旧姓鶴田=らが植林活動を続けてきた桜もデザインされている。伊藤さんは「唐津の国際交流がもっと盛んになれば」と目を細めた。14日に北城内の埋門ノ館で着物を展示する。

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