ミッドワイフ(midwife)をご存知ですか。「mid」は「with」と同じ意味で,「wife」は女性を表します。妊娠やお産、授乳、育児、女性の健康を支援する助産師を英語でミッドワイフと言います。助産師は病院や診療所だけでなく地域でも女性や家族に寄り添い生涯にわたる女性の健康を支えています。助産師が近くにいないか探して活用してください。

 さて私は、現在佐賀大学で助産師教育を担当しています。助産師養成を始めて早18年、臨床での指導を加えると30年超となりました。教員としてうれしいことは、助産師学生が出産や育児に関わらせていただいた母親やお子さんに偶然出会うことです。「学生の〇〇さんは元気ですか。こんなに大きくなりました。お産のときにずっとそばにいてくれたのが心強かったです」とお礼を言われます。また「スキンケア教室や祖父母教室に参加してよかった。今度は何をしますか。決まったら教えてください」と言われることもあります。さらに「妊娠しました。〇月に分娩(べん)予定だからお産についてもらえませんか。家庭訪問をしてもらえますか。ベビーシッターはできますか」などたくさん声をかけられます。

 教員や臨床指導者からみたら頼りない助産師のたまごたちも、妊娠・出産・育児をする母親を助ける役割(ドゥーラ)を果たせているようです。ドゥーラがそばにいることで分娩時間が短縮する、産婦の満足度があがる、母乳育児率が増加するなどの効果が報告されています。

 佐賀県では、佐賀大学医学部看護学科、佐賀県立総合看護学院、アカデミー看護専門学校で助産師養成が行われています。佐賀大学では現在、4名の学生が3つの施設に分かれて実習しています。24時間待ったなしのお産、一番つらく、苦しいのは産婦さん、心配なのはご家族、そのとなりに一生懸命寄り添うミッドワイフのたまごたち、応援しています。

 ドゥーラの詳細はチャイルド・リサーチ・ネットのHPを参照ください。https://www.blog.crn.or.jp/lab/03/43.html

(佐賀大学教育研究院医学域医学系=母性看護・助産学領域=教授 佐藤珠美)

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