地域の高齢者や子どもの見守り宣言を行った祐愛会織田病院の織田正道理事長(左)。車両位置が表示される大型モニターの活用も検討する=鹿島市

 鹿島市の社会医療法人、祐愛会(織田正道理事長)は11日、「地域見守り宣言」を行った。高齢者の行方不明事案などで鹿島署と協力する。患者宅の訪問や施設への送迎で地域を走る車両は65台あり、看護師やヘルパーらの「プロの目」で見守りに参画する。

 季節外れの服装、靴をはいていない、目的がなさそうに歩いているなど、徘徊(はいかい)が疑われる高齢者にはいくつかの特徴があるという。警察が把握した情報を共有した後、それらを見極める“目”を生かして行方不明者の早期発見につなげる。実際に2016年6月に祐愛会スタッフが雨の中にしゃがみ込んでいた高齢者を保護したこともある。

 祐愛会織田病院が導入している動態管理システムにも着目して鹿島署が協力を打診した。車両の位置が大型モニターの地図上に表示されるため、現場近くのスタッフに不明者情報をつなぐ運用を検討していく。

 織田正道理事長は「85歳以上の高齢者が増えている中で、互助の仕組みが大切」と述べた。宣言書を受け取った鹿島署の金嶽博署長は「地域の目配せが増えることが安全安心につながる。業務中の『ながら見守り』が重要になってきている」と話した。

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