2日に就任した吉川貴盛農相が18日に佐賀、長崎両県を訪問する方向で調整している。国営諫早湾干拓事業(長崎県)の開門問題を巡り、両県知事との面会や現地視察をする一方、開門を求める訴訟の原告漁業者や弁護団とも協議をする予定。

 国に開門を命じた2010年の福岡高裁判決が確定した後、歴代の農相が両県の訪問を続けている。その際、開門派の原告や弁護団とも意見交換をしてきたが、国が開門しない方針に転換した後の昨年11月、斎藤健農相(当時)が訪れた際は実施されなかった。吉川農相は、開門せずに漁業振興基金の創設による解決を目指す農水省の方針を維持する考えを示している。

 開門関連訴訟では、福岡高裁が今年7月に確定判決に基づく開門命令を事実上無効とする判決を言い渡し、開門を求める訴訟当事者の漁業者は最高裁に上告している。

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