■検索事業者に活用促す

 佐賀県は県内の路線バスの情報をオープンデータ化して公開した。公共交通機関の乗り換えや経路の検索サービスをインターネット上やスマートフォンのアプリで提供している事業者へ活用を促し、バスの利用者が時刻表や運賃、現在位置などの情報を入手しやすくして、利便性の向上につなげる。全国の都道府県で初めての取り組み。

 オープンデータは、行政などの公共データをコンピューターで処理しやすい形で公開し、2次利用を促す取り組み。

 公共交通機関のデータを集約し、利用者が知りたい情報を提供する検索サービスでは、利用者が少ない地方の中小のバスが対象から外れるケースが多い。バス事業者ごとにデータの仕様が異なるため、検索できるようにする加工処理の手間がネックになっている。

 そのため国土交通省は昨年3月、バス事業者と検索サービス企業との間でデータの受け渡しをしやすいように標準化したフォーマットを整備した。県は佐賀大学と連携し、県内のバス事業者の時刻表や位置情報のデータをこのフォーマットに沿ってオープンデータにした。既に佐賀市交通局と祐徳バス(鹿島市)の情報を公開し、他の事業者も準備が整い次第提供する。

 県新幹線・地域交通課は「オープンデータで、事業者が経路検索などでより良いサービスを開発することも期待できる。地方の路線バスの維持が求められる中、住民の利用促進につながってほしい」と話す。

 今回の取り組みは、13日午後1時半から佐賀大学本庄キャンパスで開く「アーバンデータチャレンジ2018in佐賀」(Code for Saga、NetComさが主催)のキックオフイベントで報告する。イベントは「佐賀の公共交通」をテーマに12月までワークショップなどを展開する。詳しくは「Code for Saga」のウェブサイトで紹介している。

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